シェ松尾 松濤レストラン
今回の帰国はそれどころじゃない、、と思っていましたが
ダンナが「ランチでも行く?」と
「行きたい所に予約入れておいて」って言ってくれたので
ワタシが選んだ所は一つ星のレストラン
渋谷の高級住宅街のなかにある一軒家レストラン シェ松尾
いつもは満席で予約が取れにくいと聞いていましたが
電話をしたらスムーズに、、
世の中は「自粛ムード」ですからねぇ、、、
でも、普通に生活する方が良い様な気がする、、
通された席は半個室のとても落ち着くスペース
一軒家レストランはこういう場所があるから良いのですよね
ランチのメニューは1つだけ Dejeuner du printemps
最初は
Transparences de crevette et saumon en gelee de tomate sauce vinaigrette de poivron jaune
富山県産白海老とタスマニアサーモンのトランスパランス(フランス語で透明の意味)
黄色パプリカのヴィネグレットソース
このトランスパランスがトマトのフレッシュな味が口の中に広がり春の料理の最初を印象つけてくれていました
Calmer grille avec croquette de fougere et fleur de colza,sauce bearnaise
アオリイカの炙り焼き ソースベアルネーズ こごみ 菜の花 ミモレットチーズのクロケットと共に
春の食卓に相応しい食材を使った日本の懐石にも似たお皿
ワタシのコルドンの中級のテクニカルソースだったベアルネーズソースがここに、、
ワタシのものはまだまだ、、でも、これはシェフが自分なりの味付けを加えてさっぱりと仕上げてありました
Royale de poireau et creme de palourde au thym
ポワロー葱のロワイヤルと愛知県産あさりのクリームスープ タイムの香り
日本では馴染みの浅いポワローの一番美味しい食べ方
こちらでは普通の食材のポワロー葱
日本でも普通に手に入れば美味しい食材となるでしょうに、、
あさりとあわせるのは流石ですね
フランスでは口にできない一品です
Daurade bresee ,endive et fuki a la nage sauce beurre de citron
熊本県産小鯛のブレゼ アンディーブと蕗のナージュ レモンのエマルジョンソース
コルドンの中級の最終試験に出た鯛、、
こちらではきちんとブレゼされた鯛が品良くし上がっています
ワタシの中級の試験の時もこんな風な火の通し方をしたかった〜!
(しつこく後悔し続けています。ワタシ、、)
Trou normand
お口直しのシャーベット
Caille roti des
バンデ産鶉のローストとそのもも肉のファルシー ピエ・ブルーと竹の子添え 木の芽のジュ
ウズラのロースト、そしてそのモモを使ったファルシー
コルドンブルーで叩き込まれた料理法のひとつ
伝統的なフレンチです
でも、木の芽のジュを添え竹の子を持ってくると何故か日本の香り
ピエとは足の事ブルー?青の足?
ナンだろう?って話していたら
食材を持って来てみせて下さいました
キノコで足の部分が青みを帯びているものです
味は、、う〜ん普通のキノコだったんだけど、何がちがうのかしら
要研究ですね
デセールはお庭で如何ですか?
ときかれたので
「勿論ジャルダンで頂きます!」
丁度良い気温でお庭でのデザートは最高の気分
まだ時差ぼけの直らないダンナはワインが良い仕事をしてしまったらしく
ちょっと目をつぶったら、、、
そのまま気持ち良さそうにちょっと居眠り、、
お店の方がそれに気がついて
廊下にかかっていたピカソの絵はこれの習作です
とさりげなく画集をワタシに渡してくれる、、
ゆっくりと時間のながれる最高のひととき
だんなもちょっと(ほんの10分くらいでしたかしら)寝たらすっきりしたみたい
ランチで居眠りしても気にならないそんなレストラン
サービスも料理も一流
流行る訳ですが
この日は自粛ムードのせいもあってワタシ達をいれて他に1組だけ
おかげさまで本当の1件家のレストランを楽しませてもらう事ができました
日本のシェフのフレンチ
フランス料理って、、実は日本の方が美味しいかも?