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風立ちぬ 

風立ちぬ _a0157935_9122557.jpg


パリに居る時から、日本に帰国したら絶対見に行こうね
と言っていました

先日ようやく、ジブリの最新作「風立ちぬ」見に行って来ました

宮崎駿作品の中では異色とも思われるこの作品
賛否両論だとの話ですが、、
ワタシは「良かった」

Le vent se lève, il faut tenter de vivre
風立ちぬ、いざ生きめやも
有名な堀辰雄の訳

風が立った いざ、、生きめやも?やも??
反語を使った明治の文章とフランス語のニュアンスがちょっと違う様な気がするワタシ

大震災や戦争があり「生きる」のに難しかった時代
自分が愛する飛行機を作るのに熱中するが、それは戦争に使われる運命

そんな運命が当たり前の様に決められていた時代

現実と夢、仕事と家庭
横糸と縦糸を張り巡らせて構成された宮崎駿の「風立ちぬ」

美しい色で仕上げられた風立ちぬだが
ワタシにはセピアがかって見えた

昔読んだ堀辰雄の「風立ちぬ」とは違うけど
「死の影」がいたるところに漂っている所はとても似ていた

そして「風立ちぬ」作品に吹いている風は両作品とも同じ
人生って、風の様に過ぎて行ってしまう物ですね

でも、その風の中にどんな時代でも確実に形になっているものがある
それは、、自分で感じなければならないのでしょうね

糸が絡み合った様な映画ですが
シンプルですね


ポール・ヴァレリーの
Le vent se lève, il faut tenter de vivre
風立ちぬ いざ生きめやも

この作品の「生きねば」
前向きの言葉がポール・ヴァレリーの雰囲気にあっている

風立ちぬ、、「ぬ」なのだ
もう、風は立ってしまっている

堀辰雄の時代から吹いて来た風を宮崎駿が受けて作った「風立ちぬ」

ワタシの中にも風が吹いて行きました

Le vent se lève, il faut tenter de vivre

いざ生きめやも、、

ワタシにはどんな風が吹いているのだろうか、、、


風立ちぬ _a0157935_956171.gif



パリでも宮崎作品は人気だから、上映されると思います
(もうやってるかな?)
VOでやるだろうから日本語で見られすので、特にお勧めしますよ♡
日本の昔の風景に泣けます!

終わりがワイン、、終わったら美味しい赤ワインが飲みたくなっていたワタシ
宮崎駿にしてやられていました



ダンナとワタシ、50才を越えているので2人で行くと一人1000円で行ける
良い時代ですね〜♡

で、娘も行きたいと言っていたので、、水曜日に行った!レディスディで1000円だ!

3人でしめて3000円!

3000円でこんなにステキな映画が見られてご機嫌

少年Hにも行きたい!ってダンナを誘ったが
「興味ない」ですって

2人でなければ1000円にならないんだよ!

「レディスディに行ったら?」と言われてしまった

そうか、、その手があった!(使ったばかりじゃん、、)

1000円以外で映画を見ようと言う気がなくなった日でした

新しい1000円の風が吹いてきたぞ〜〜(笑)
by chez-nami | 2013-08-24 10:15 | 映画
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パリ駐在から日本へ フランス料理を極める?


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