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愛と哀しみのボレロ

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1年ほど前に恵比寿ガーデンプレイスの映画館まで行って
「見るぞ」と勢い込んで行った映画

実を言うと、、、学生の頃に銀座で見た記憶はあるのですが
最後のボレロのシーンだけよく覚えていて
物語はよく覚えていなかったの

だから恵比寿でゆっくりと観ようと思っていたのですが
、、、、全く、、、
関係がよくわからなかった箇所がいくつも、、
一緒に行った友達と答え合わせ(?)をしても、、皆さん同じで(笑)
よくわからずじまい(、、、)

今回は地元の映画館に来ると聞いたので
リベンジです
恵比寿に一緒に行ったお友達もリベンジで観ました!
みなさん、やっぱりスッキリしていなかったのね

愛と哀しみのボレロ_a0157935_22121149.jpg


ロシアのジョルジュドン役が一人2役、、ついでにタチアナも2役
親と娘の2役なんて、、
紛らわしいことするから、、わからなくなるんだけど

エディットピアフ役の方も一人2役だし、、
母と娘ね

ユダヤ人でガス室で死んでしまった父親と、アルジェリア戦線で帰ってきた息子
これも一人2役

アメリカのグレンミラーの方の母と娘、、これも一人二役
あちらもこちらも一人二役、、、

とにかく最初見た時はよくわからなかったのも当然だわ、、
なぜにこんなに一人2役?

でもね、今回見てよくわかりましたわ

モスクワ、パリ、ベルリン、ニューヨーク
その4つの家族が軸となって2世代にわたる壮大な映画なんです
最初は別々の物語だけど、最後はパリのトロカデロ広場のチャリティーで集まるんです
そのチャリティーで踊られるのが「ボレロ」

難しいから一人2役なんかにしなけりゃいいのに、、
って思っていたけど

戦争で傷ついた親の運命が子供の運命まで変えて行き
戦争の傷が親から子へと繋がってゆく
そんな「傷」を同じ演者で「繋げて」行きたかったのでは?と思ってしまいました
なら、、これだけしつこく一人2役やっていたので納得する

戦後も子供まで引きずられる「戦争の傷」

これは1981年の作品です
戦争を忘れかけてきた私たち世代

戦争の傷をこんな壮大なストーリーで見させてくれるこの映画

「ちょっとわからなかったから」と観るには
3時間の長い映画 ちょっと辛いものがありますが
みる価値のある映画でしたわ
そして、さすがに3回目(最初は全然覚えていないくらい昔ですが)
この映画が伝えたかったことがなんとなく解ったような気がしました
この「伝えたいこと」とがわからなかったから
解るまで見たかったのかも

この映画のハイライトは
最後に踊るジョルジュドンのボレロ

とにかく「すごい」の一言
大画面で観るべきですねっ!鼻息荒くなっちゃう

静かに一人で踊りだすボレロ
そのうちに一人、、もう一人と大きなボレロの「輪」になって行きます

戦争で傷ついた「心」が一つ一つ、、、加わり大きな踊りのうねりとなって行きます

映画の後だから
踊りからそんなことを感じてしまいましたよ

観る人によって踊りは感じ方が違いますが
戦争の悲惨さを見た後のボレロの踊りでしたからね。。

迫力の歌声と踊りで
3時間の映画を締めくくってくれました

これ、、人生に1度は見るべき映画ですね!とはいえ

1回じゃ難しいかも(笑)
予習してみる映画かな?

今年初めて観た映画がこれでした

奥深い質の良い作品からスタート

今年はそんな映画に出会えるかしら
楽しみなスタートになりましたわ

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by chez-nami | 2017-01-20 22:44 | 映画
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パリ駐在から日本へ フランス料理を極める?


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